2019年4月11日木曜日

ゼノアチェンソー:GZ3500T チェンオイルポンプの不良

ゼノアチェンソー:GZ3500T


1.状況

玉切りをしていてなんとなくスムーズに切れないと思ったところ、チェンオイルがまったく出ていないことに気づきました。

以下のページにて不良の原因を考察します。
<農業機械メンテナンスナビ:チェーンソーオイルが出ない時の原因と対処法>

オイルは満タンに入っているので、原因はゴミづまりかオイルを噴出するため機構の故障の可能性が高いと考えられます。
とりあえずオイルポンプの状態の確認を目指し、清掃(解説は省略)しながら分解することにします。

2.分解

分解に使用する道具、上から、付属のプラグレンチ、
T27トルクスレンチ、六角レンチ、キリ
<必要な道具>

  • 付属のプラグレンチ:スプロケットカバー、スパークプラグ、クラッチを外す際に使用します。
  • T27トルクスレンチ:本体各部のネジを外す際に使用します。
  • 六角レンチ:サイズ不詳、比較的細めのものです。シリンダー内のピストンを固定する際に使うものなので六角レンチでなくても構いません。
  • キリ:細かい部分のゴミをほじったり、細い隙間に挿してカバーを外したりするためのものなのでキリでなくても構いません。
<分解手順>

①本体からスプロケットカバー、ガイドバー、ソーチェーンを外します。

 ②本体後部のプラグカバーとスパークプラグを外します。

③本体後部からシリンダー内に六角レンチを挿入し、ピストンが上死点に達しないようにします。

④クラッチのナット部分をプラグレンチで時計回りに回して外します。

外した順に、右上:クラッチ、右下:ワッシャー
左上:スプロケット、左下:ベアリング
⑤オイルポンプカバーとウォームギアを外します。
①まずカバーネジをT27トルクスレンチで外し、
②ウォームギアを反時計回りに回しながら、
③カバーをキリで引っ掛けて引っ張ると外しやすいです。
外したカバーとネジとウォームギア
左:古いウォームギア、あららネジ山が潰れている(ToT)
右:新しいウォームギアにグリスをたっぷりと塗付して本体に装着。軽く時計回りに回してオイルが噴出するようならOKです。


⑥分解と逆の手順で組み立てて終了です。