2012年2月27日月曜日

餅つき大会


私の住む集落において毎年恒例の行事であります「餅つき大会」が開催され、冬の寒い日に集落の老若男女30人程が会館に集まりました。

写真は男衆(おとこしゅう)がお餅をついているところで、大きな臼(うす)を真ん中に置き、それを囲んだ三人が手にした杵(きね)を順番に打ち下ろしながら餅をつくという方法がとられています。
いわゆる「手を水でぬらしながらお餅を杵から剥がしたりひっくり返したりする役割の人」はここにはおりません。
ですから写真のようにお餅が杵にくっついてしまった場合も、次の人が打ちおろす杵が先の人の杵に付いたお餅を引き剥がしつつ臼のお餅を打つという、なかなかに高度な技術が必要とされます。
私のような初心者は上級者の中に入ってしまうとお餅をつくペースについていけなくなってしまうのでくれぐれも注意が必要です。

早川地区でもこうやって年に一度の餅つきを行う集落は、近代文化の浸透と高齢化のために本当に少なくなってしまっているそうです。
私たちの集落にこのような慣習が今でも残り続けているということは、21世紀の日本においては文化遺産的に貴重なことなのかも知れません。