2021年9月8日水曜日

Arch Linux : Canon PIXUS ix6830

Canon オフィシャルページより

2022年12月3日改訂

はじめに

Arch Linux で Canon のプリンター PIXUS ix6830 をメーカー配布のドライバを用いて無線LAN で動かしましょう。
2022年12月の時点でドライバのバージョンは4.10-1です。メーカーサイトで新たに更新されている場合はファイル名を変更する等の対応が必要になります。
このプリンターの Linux 用ドライバはRPMパッケージとDEBパッケージが用意されていますが今回はRPMパッケージを使用します。RPMパッケージを Arch linux で利用するには rpmextract を使用します。

環境

CPU:core i7 9700
メモリ:32GB
OS:Arch Linux
デスクトップ環境:LXDE

設定

1.CUPSをインストールし、サービスを起動する。

$ sudo pacman -S cups
$ sudo systemctl start cups.service
$ sudo systemctl enable cups.service

2. rpmextract パッケージをインストールする

$ sudo pacman -S rpmextract

3. AURから cups-bjnp パッケージをインストールする。

$ yay -S cups-bjnp
4.もしすでに gutenprint をインストールしているなら削除する。

$ sudo pacman -Rs gutenprint

6.ダウンロードしたファイルを解凍する⇒ 「cnijfilter-ix6800series-4.10-1-rpm」というディレクトリができる。

7.ディレクトリ「cnijfilter-ix6800series-4.10-1-rpm/packages」 に移動する。

8.次のコマンドでドライバを変換する。*必ず-common-を先に!

$ rpmextract.sh cnijfilter-common-4.10-1.x86_64.rpm
$ rpmextract.sh cnijfilter-ix6800series-4.10-1.x86_64.rpm

9. etc フォルダと usr フォルダが作られているのを確認する。この2つのフォルダをルート下のシステムにコピーするのですが、コピー先の usr フォルダ内の lib64 フォルダは lib フォルダのシンボリックリンクであるためコピー元の usr/lib64 フォルダも usr/lib フォルダにまとめる。

$ mv usr/lib64 usr/lib

10.2つのフォルダをシステムにコピーする。

$ sudo cp -r usr /
$ sudo cp -r etc /
11.コピーしたファイルのうちの2つのファイルのグループと所有権を root に変更する。

sudo chown root:root /usr/lib/cups/filter/cmdtocanonij 
sudo chown root:root /usr/lib/cups/filter/pstocanonij

12.ワイヤレス接続の場合はプリンターのアドレスを確認する。

$  sudo lpinfo -v
        :              
        :              
        :              
   network socket
   network bjnp://192.168.1.8:8611

13. http://localhost:631/にアクセスし CUPS の設定を行うか GUI (system-config-printer など)を用いてプリンターの設定を行う。


    

2020年4月12日日曜日

古いタンスの鍵の開け方


20年近く鍵が締まったままの我が家の古いタンス。
引き継いだ当初から鍵が見当たらず困っていたのですが、今日とうとう鍵を開けることができました。





花の形をした金属の部分は、引き出しが開かないように止めているカンヌキを上げ下げするための取っ手です。
鍵かかかっている状態ではこの取っ手が動きません。
取っ手は金属のプレート=カンヌキが爪のように鍵穴内部の向かって左側の方に引っかかって動かなくなっているだけなので、細いL字型の金具を突っ込んで、その引っ掛かりを解除してやれば取っ手が動き、引き出しも開きます。

参考URL:http://yasudaya-kagu.com/archives/15899

2020年3月29日日曜日

Linux 低遅延 low latency DTM 環境構築

はじめに

これはLinuxでの低遅延DTM環境構築のためのメモです。
PCにLinuxをインストールしてDTM環境を構築しようとしたものの何がなんだか訳が分からず行き詰まってしまっている方のための一助となれば幸いです。

大まかな流れはArchWiki英語ページの Professional audio の内容に沿っており、とりあえずはQuickscan Jack スクリプトのエラー出力をひとつひとつ試行錯誤しながらクリアしていくという形で行われました。
そして最終的にJACK Audio Connection Kit又はqjackctl及びDTMの立ち上げ時のエラー出力を潰していくという形で行われました。

PC環境

CPU:core i3 550
メモリ:8GB
オーディオデバイス:Intel 3400 Series
Distr:Arch Linux
DE:LXDE


1.pro-audioパッケージ(jack2を選ぶ)をインストールする。

2.AURからrealtime kernel patchsetをインストールする。
linux-rtまたはlinux-rt-ltsをインストール
$ yay -S linux-rt

3.ユーザーを realtime グループに追加する。
$ sudo gpasswd -a ユーザー名 realtime
ついでに audio グループにも追加
$ sudo gpasswd -a ユーザー名 audio

4.CPU frequency scaling の governor を performance に設定する。
cpupowerをインストール
$ sudo pacman -S cpupower
/etc/default/cpupower を開き、内容を変更(行頭の#をコメントアウト)
governor='performance'
cpupower.serviceを有効にして起動時にサービスを実行させる。
$ sudo systemctl enable cpupower.service

5.threadirqsカーネルパラメータを追加する。*realtime kernel patchsetをインストールすると自動的に設定されるようです。でも見てみたらなかったので念の為。
/etc/default/grubを開き、
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="threadirqs"
を追加し、grub.cfg ファイルを生成
$ sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

6.noatime をファイルシステムのマウントオプションに追加する
/etc/fstabのoptionsの列に noatime を追加

7.RTC割り込み周波数の増加。
シェルスクリプト作成 /usr/bin/max2048.sh
----------------------------------------------------------------
#!/bin/sh
exec /usr/bin/echo 2048 > /sys/class/rtc/rtc0/max_user_freq
exec /usr/bin/echo 2048 > /proc/sys/dev/hpet/max-user-freq

----------------------------------------------------------------
systemdファイル作成 /etc/systemd/system/max2048.service
----------------------------------------------------------------
[Unit]
Description=max2048
[Service]
ExecStart=/usr/bin/max2048.sh
[Install]
WantedBy=multi-user.target

----------------------------------------------------------------
2つのファイルに実行権限を与え、max2048.serviceを有効にして起動時にサービスを実行させる。
$ sudo systemctl enable max2048.service

8.swappinessの値を10に減らす
ファイル作成  /etc/sysctl.d/90-swappiness.conf
----------------------------------------------------------------
vm.swappiness = 10
----------------------------------------------------------------

9.ファイルの最大監視数を増やす
ファイル作成 /etc/sysctl.d/90-max_user_watches.conf
----------------------------------------------------------------fs.inotify.max_user_watches = 600000
----------------------------------------------------------------

10.再起動する。 

Quickscan JACK scriptによる確認

$ git clone git://github.com/raboof/realtimeconfigquickscan.git
$ cd realtimeconfigquickscan
$ perl ./realTimeConfigQuickScan.pl




おめでとうございます!すべての項目でgoodが表示されました。ちょっと快感です。飽きるまでなんどもスクリプトを実行してみてください笑。

JACK Audio Connection Kitの設定

ホームディレクトリにjack2サウンドサーバーを呼び出すためのシェルスクリプトを作成し、実行権限を与える。
startjack.sh
---------------------------------------------------------------
#!/bin/bash
jack_control ds alsa # alsaドライバを指定
jack_control dps device hw:MID # デバイスを指定
jack_control dps capture hw:MID # 入力デバイス
jack_control dps playback hw:MID # 出力デバイス
jack_control dps rate 44100 # サンプルレート
jack_control dps nperiods 2 # ピリオド/バッファー
jack_control dps period 512 # フレーム/ピリオド
jack_control dps midi-driver seq # MIDIドライバー
jack_control dps duplex true # オーディオ入出力
jack_control eps driver alsa # ?
jack_control eps realtime True # リアルタイムモード
jack_control start # jackdサーバースタート
qjackctl
jack_control stop # jackdサーバーストップ
jack_control exit # jackdbusデーモン終了
---------------------------------------------------------------

●M-AudioのMidiキーボードを使用するのでファームウェアパッケージmidisport-firmwareを追加インストールしました。
●"MID"は当方のデバイス名なのでそれぞれのPCやオーディオインターフェイス(nperiodsの値を3に変更)に応じて変更してください。
●肝は最初にすべての設定のパラメーターを呼び出してから最後にjack_control startでjackdサーバー(jackdbus)を立ち上げているところです。
●最初にjackサーバーを立ち上げてしまうとその後の設定がサーバーに反映されないようです。
●つづいてqjackctlを立ち上げていますがこれはエラーの確認用のGUIとして立ち上げているだけで、設定に問題がなければqjackctlを飛ばしてardourなどのDTMソフトを立ち上げても問題ありません。
●そして終了時にjack_control stopでサウンドサーバーを停止し、jack_control exitでjackdbusデーモンを完全に停止します。
●平常時にalsaを使用しないのであれば上記のスクリプトを起動時に読み込み、jackdサーバーを停止させない方法もアリかと思いますが、DTMなどで入出力のデバイスを頻繁に変更する場合は、その都度デバイスに合わせたスクリプトを読み込む必要があります。
●なお、alsa出力のみ対応のMIDIデバイスを使用する際はa2jmidid -eを経由するといいようですが当方ではすべてJackdで対応できているので使用しておりません。
●このセッティングでレイテンシーは23.2m/sec、いまのところとても安定しています。


祝!エラー表示がなくなりました。

補足

4月1日
●実際にOSのインストールから始めてDTM環境構築をゼロからおさらいしました。それにより若干記事に修正が入りました。
●以前はaudioグループのmemorylockの設定で/etc/security/limits.confの編集が必要でしたがrealtimeグループに入ることでそれも必要なくなりました。ただしpro-audioパッケージ内のrealtime-privilegesのインストールが必須のようです。
●ArchWiki日本語ページのプロオーディオは更新が滞っているようなので英語ページのほうが間違いがないと思います。

2019年4月11日木曜日

ゼノアチェンソー:GZ3500T チェンオイルポンプの不良

ゼノアチェンソー:GZ3500T


1.状況

玉切りをしていてなんとなくスムーズに切れないと思ったところ、チェンオイルがまったく出ていないことに気づきました。

以下のページにて不良の原因を考察します。
<農業機械メンテナンスナビ:チェーンソーオイルが出ない時の原因と対処法>

オイルは満タンに入っているので、原因はゴミづまりかオイルを噴出するため機構の故障の可能性が高いと考えられます。
とりあえずオイルポンプの状態の確認を目指し、清掃(解説は省略)しながら分解することにします。

2.分解

分解に使用する道具、上から、付属のプラグレンチ、
T27トルクスレンチ、六角レンチ、キリ
<必要な道具>

  • 付属のプラグレンチ:スプロケットカバー、スパークプラグ、クラッチを外す際に使用します。
  • T27トルクスレンチ:本体各部のネジを外す際に使用します。
  • 六角レンチ:サイズ不詳、比較的細めのものです。シリンダー内のピストンを固定する際に使うものなので六角レンチでなくても構いません。
  • キリ:細かい部分のゴミをほじったり、細い隙間に挿してカバーを外したりするためのものなのでキリでなくても構いません。
<分解手順>

①本体からスプロケットカバー、ガイドバー、ソーチェーンを外します。

 ②本体後部のプラグカバーとスパークプラグを外します。

③本体後部からシリンダー内に六角レンチを挿入し、ピストンが上死点に達しないようにします。

④クラッチのナット部分をプラグレンチで時計回りに回して外します。

外した順に、右上:クラッチ、右下:ワッシャー
左上:スプロケット、左下:ベアリング
⑤オイルポンプカバーとウォームギアを外します。
①まずカバーネジをT27トルクスレンチで外し、
②ウォームギアを反時計回りに回しながら、
③カバーをキリで引っ掛けて引っ張ると外しやすいです。
外したカバーとネジとウォームギア
左:古いウォームギア、あららネジ山が潰れている(ToT)
右:新しいウォームギアにグリスをたっぷりと塗付して本体に装着。軽く時計回りに回してオイルが噴出するようならOKです。


⑥分解と逆の手順で組み立てて終了です。


2017年1月10日火曜日

湯川内(ゆのかわち)の賽ノ神(さいのかみ):2017年1月8日:新潟県糸魚川市

毎年一月の第二日曜に行われている「湯川内(ゆのかわち)地区の賽ノ神(さいのかみ)」を見に行きました。

賽ノ神は糸魚川市内の各地で行われる小正月の伝統行事で、一般的には竹や木の骨組みに藁(わら)を積み上げてさいの神を作り、正月飾りや書き初めなどと一緒に燃やして豊作や豊漁、無病息災を祈るものです。

地域ごとに呼び名や形など様々なバリエーションがあり、ここ湯川内では5mほどの高さにまで組み上げられた賽ノ神に向かって、攻め手である住民(主に酔っ払い)や子供たちが火の付いた藁を持って走りながら突撃しています。
そして守り手である数名の地元消防団が応戦してその攻撃を阻止し、藁の火を消し払う。
その攻防を何度も何度も繰り返す「火祭り」が見どころです。

そうして最後には火柱を上げながら燃え上がる賽ノ神を見ながら一年間の無病息災を祈願する祭りなのです。



2016年9月10日土曜日

トミカ・プラレール車体の組み立て

末っ子長男の誕生日プレゼントにもらったトミカのプラレール。
ふざけて遊んでいる間に車輪に三女の髪が絡まってしまいました(注意書きにも髪の毛を巻き込まないようにと書かれているのに)。
車軸の部分に強く食い込んでいるらしく、どう頑張っても解けません。
仕方なく分解することとなってしまったのですが、慌てていたせいでギア類がバラバラになり、組み直す順番がわからなくなってしまいました。

という失敗をしてしまった私のようなお父さんのためにプラレール車体の組み立ての工程をまとめておきます。
なお、使用したのは「TAKARA TOMY:E7系北陸新幹線かがやき 立体レールセット」の先頭車両の部分です。

1.部品の確認
<部品の確認1>
左:本体カバー、中:本体(シャーシ、車輪、モーターなど)
右上:電池ケース、右中:カバー1、右下:カバー2
<部品の確認2>
上:バランスウェイト、中:ネジ×6本
下:ギア×5種類+変速スイッチ
2.組み立て
 *必要なもの-プラスドライバー
<組み立て1>
ギアを2個セットします。種類と向きを間違えないように。
<組み立て2>
変速スイッチをセットしてから、ギアを2個セットします。
<組み立て3>
最後のギアをセットします。ここでうまくギアチェンジできるかな?と動かす。。。と
バラバラになり1からやり直しになります(笑)。
<組み立て4>
電池ケースをかぶせてネジ×1個で固定します。
モーターに接するバネ付きの金具を外したほうがネジを固定しやすかったです。
また、本体はプラスチック製なのでネジを締めすぎてネジ山を潰してしまわないように気をつけてください。
<組み立て5>
カバー2をかぶせてネジ×2本で固定します。
<組み立て6>
バランスウェイトをセットします。
<組み立て7>
カバー1をセットしネジ×3で固定します。
<組み立て8>
単三電池をセットし、後部の爪を引っ掛けるようにして本体と本体カバーを合わせ、ネジで固定します。
(注・このネジはずっと本体についていたので部品の紹介の写真には含まれていません。
また、単三電池も別途ご用意ください)
ギア類の配置と組み上げの順序さえわかれば難しいものではありません。
世のお父さん、がんばってください!

TAKARA TOMY:E7系北陸新幹線かがやき 立体レールセットhttp://www.takaratomy.co.jp/products/lineup/detail/plarail496557.html

2016年2月12日金曜日

Linux 32bit版とAmazonプライムビデオ


1月ころからPCでGoogle Chromeを開くたびに、
「この Linux システムはサポートが終了するため、このパソコンでは間もなく Google Chrome のアップデートが受信されなくなります。」
と表示されるようになりました。

詳細リンクを開くとそこはChromeヘルプ、Linuxの項目を見てみると、
「注: 32 ビット版 Linux と Ubuntu 12.04(Precise)、Debian 7(Wheezy)のサポートは、2016 年 3 月初旬に終了します。」
とあります。
これはつまり当方の所有する10年選手のPC、
  • CPU:celeron M420、クロック周波数1.6GHz、シングルコア、32bit
  • Linuxディストリビューション:linuxBean12.04(≒ubuntu12.04)
では3月以降Google Chromeは更新されなくなるということ。
つまり私のパソコンではChromeブラウザはもうすぐ安全に利用できなくなるということになります。

ならばブラウザをFirefoxやChromium、Operaなどに変更すればよいではないかという話で一件落着といきそうですが、そこは一筋縄にはいかない事情というものがあります。
それは、そもそも当方が数あるブラウザの中から、なぜGoogle Chromeを選ばざるを得なかったかという理由でもあるのですが、現時点ではLinux上のブラウザでAmazonプライムビデオを問題なく視聴できるのがGoogle Chormeだけだったからです。

こうなると64bitの中古PCを新調するか、Amazonプライムビデオを解約するかの二択に迫られそうではありますが、まあまだ時間も少しあるしということで、現状のPC環境のままでどうにか打つ手はないものかを徹底的に調べてみることにしました。

*

まず、PC環境でAmazonプライムビデオを視聴するための条件は次の通り、
  • ブラウザ - Chrome最新版、Firefox最新版、Internet Explorer (バージョン8以上)およびMicrosoft Edge、Safari 5.0またはそれ以上 、Opera(31 以上) 
  • OS - Windows 7 以上、Mac OS 10.7 以上、LinuxおよびUNIX OSのChrome(Chrome OS含む) 
  • ブラウザプラグイン - Firefox、一部のInternet Explorer、Safariの場合:Microsoft Silverlight バージョン 5.1以上が必要
32bit版Google Chromeは今後最新版がリリースされなくなるのでここでは当然除外します。

ChromiumはAmazonプライムビデオに対応していないようですし、Operaは中国の企業に買収されるという噂が流れていて今は手を出しにくいところですし、そもそも(理由はよくわかりませんが)重すぎて使い物になりません。

Linux版FirefoxはAmazonプライムビデオでは「このWebブラウザーはAmazon ビデオに対応していません。下記のいずれかのWebブラウザーをお使いください:Google Chrome (最新版)」と表示されます。
これはLinux版Firefoxに対するAmazon側の仕様であると考えられますが、Windows版(あるいはMac版)のFirefoxでは問題なさそうなので、User Agent OverriderというFirefox用のエクステンションを使ってOSを偽装することでひょっとすると対応できるかもしれません。

そうなると必要となってくるのがMicrosoft製プラグインのSilverlightですが、LinuxではPipelightというプラグインが互換性があるらしいのでそれをインストールして使ってみたいと思います。
Silverlightのバージョンに合わせてPipelightのバージョンも5.1を使用します。

*

では作業を以下のように進めていきましょう。
  1. ブラウザFirefox(Mozilla Firefox for Ubuntu ver.44.0.1)のインストール
  2. Silverlight ver.5.1の互換プラグインPipelight ver.5.1をインストール
  3. Pipelight ver.5.1をFirefoxに追加
  4. User Agent Overriderのインストール
1.ブラウザFirefox(Mozilla Firefox for Ubuntu ver.44.0.1)のインストール

Synapticパッケージマネージャ、linuxBean設定ウィザード、Terminalなど好きなものを使用してFirefoxをインストールします。

2.Silverlight ver.5.1の互換プラグインPipelight ver.5.1をインストール

①Terminalを用いてPPAリポジトリを追加します。
   $ sudo add-apt-repository ppa:pipelight/stable

②リポジトリ更新
   $ sudo apt-get update

③Pipelightとその依存パッケージをインストール
   $ sudo apt-get install pipelight-multi

インストール途中で「EULA(ソフトウェア使用許諾契約書)への了解」が求められますので、Tabキーを押して<了解>を選択し、Enterキーを押してください。

④Pipelightの更新
   $ sudo pipelight-plugin --update

3.Pipelight ver.5.1をFirefoxに追加

silverlightを許可 
   $ sudo pipelight-plugin --enable silverlight

Firefoxを起動するとダイアログが表示され、新たにPipelight5.1関連パッケージのダウンロードとインストールが始まります。ダイアログが終了したらPipelightプラグインがSilverlightプラグインとしてFirefoxにインストールされているか、Firefoxのメニューを開き、Add-onsのPluginsで確認しましょう。

Add-onsのPluginsでSilverlightプラグインが確認できなかった場合
/home/ユーザー名/.mozilla/firefox/×××.default/pluginreg.dat
をエディタで開きます。
[INVALID](=無効)に書かれているPipelight(Silverlight)に関する記述を[PLUGINS]に移動し、Firefoxのプラグインとして有効化させます。
 
 再度Firefoxを起動し、Add-onsのPluginsで確認しましょう。

4.User Agent Overriderのインストール

Firefoxのメニューを開き、Add-onsのExtensionからUser Agent Overriderを検索し、installします。
アドオンバーに追加されたUser Agent Overriderをアクティブにし、Windows/Firefox(あるいはMac/Firefox)にマークをつけるとwindowsマシン(あるいはMacマシン)のFirefoxであると偽装させることができます。

*

それでは実際に32bit版LinuxのFirefoxでAmazonプライムビデオが視聴できるようになったかを確認してみましょう。
Amazonプライムビデオより http://www.amazon.co.jp/b?node=3535604051
やったー!めでたく視聴することができました。

*

さらっとまとめてはいますが約半月ほどのトライアンドエラーの末、ようやく解決することができました。
俳優松重豊さんの動く姿を見られた時の達成感は何ものにも替えようがありません。

乱文ではありますが同様の課題を抱えてしまった方たちの手助けになれれば幸いですm(__)m


http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n241153 
http://www.amazon.co.jp/b?node=3535604051

2016.3.15
「Pipelight ver.5.1をFirefoxに追加」の項を中心に大幅に更新いたしました。 

尚、当方ディストリビューションをlinuxBean12.04からkona-linux2.3lightに変更いたしましたのでubuntu12.04系での詳細確認はできなくなりましたことをご了承ください。 

kona-linux2.3light(≒Debian Wheezy)へのPipelightプラグイン導入は参考urlの「Pipelight installation」のDebianの項どおりに行えば問題ありませんでした
同様にIceweaselブラウザにおいてもPipelightプラグインはSilverlightプラグインとして問題なく認識されておりますし、User Agent Overriderアドオンもインストールできました。

よって現在もPCでAmazonプライムビデオを視聴することができております(^^)

*後日のアップデートでkona-linux2.3での視聴ができなくなったため(原因はわかりませんでした)、再びlinuxBean12.4に変更いたしました。